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米大統領、FRB副議長にピムコのクラリダ氏を指名
4月16日、トランプ米大統領は、連邦準備理事会(FRB、写真)副議長に、米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)の幹部でコロンビア大教授のリチャード・クラリダ氏を指名すると明らかにした。2016年10月撮影(2018年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 16日 ロイター] - トランプ米大統領は16日、連邦準備理事会(FRB)副議長に、米債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)の幹部でコロンビア大教授のリチャード・クラリダ氏を指名すると明らかにした。
トランプ大統領はこのほか、FRB理事にカンザス州銀行監督当局のミシェル・ボウマン氏を指名する。
就任には上院の承認が必要。
クラリダ氏は中道派と目されるパウエルFRB議長の考えに近いとみられる。これまでにFRBは過去のサイクルほど利上げできないとの見解を示しているほか、昨年12月には投資家がインフレ高進リスクについて「やや油断している」可能性があると指摘している。
FRB副議長のポストは、昨年10月にフィッシャー前副議長が退任してから空席となっていた。副議長は、議長とニューヨーク連銀総裁同様、FRB内でも特に影響力のあるポストとされている。
ボウマン氏は、2017年からカンザス州の銀行委員会の委員を務めている。今回、比較的小規模な地域金融機関(コミュニティーバンク)分野で経験が豊富な専門家のために用意されている理事ポストに就く。
米議会は2014年に資産が100億ドル未満の金融機関に精通している人材を米連邦公開市場委員会(FOMC)に1人確保する法案を可決したが、このポストはその時から空席となっている。
顧客の信用状況などを詳しく把握していることを強みとする中小銀行は、FRBの規制が厳格過ぎて負担になっているとしばしば訴えている。
コミュニティーバンクを代表する団体、インディペンデント・コミュニティー・バンカーズ・オブ・アメリカの代表、カムデン・ファイン氏はボウマン氏について、中小銀行にとって厄介な問題となっている住宅ローンや資本に関する規制にきめ細かく目配りするだろうとの見方を示した。
*内容を追加して再送します。