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東京マーケット・サマリー(16日)
<外為市場>
午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の107円前半。英米仏軍のシリア攻撃でも市場に大きな動揺はみられず、ドルは107円前半から半ばの狭いレンジ内を上下する展開となった。
<株式市場>
東京株式市場で日経平均は小幅に続伸。終値は3月13日以来、1カ月ぶりの高値となった。米英仏軍のシリアを撃で懸念されたリスク回避姿勢は広がらず、1ドル107円台を維持した為替が日本株を下支えした。ただ日米首脳会談への警戒感が上値を圧迫。次第に様子見姿勢が広がり、東証1部の売買代金は今年2番目の低水準となった。
東証1部騰落数は、値上がり1192銘柄に対し、値下がりが805銘柄、変わらずが85銘柄だった。
<短期金融市場> 17時30分現在
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.059%になった。準備預金の積み初日で調達一巡後は資金調達意欲が後退した。ユーロ円3カ月金利先物は小動き。
<円債市場>
国債先物中心限月6月限は前営業日比2銭安の150円87銭と小幅続落で引けた。シリアに対する米英仏3カ国による軍事攻撃の影響は限定的。高値警戒感が浮上する中、17日に5年債入札を控えて、上値の重い展開が続いた。不透明な政治情勢の行方や17─18日の日米首脳会談を見極めたいとして、様子見ムードが広がった。
現物市場は持ち高調整主体の動きで、閑散取引。10年最長期国債利回り(長期金利)の引け値は、前営業日比0.5bp上昇の0.035%。
<CDS市場>
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で今週、指数のiTraxxJapanシリーズ29や個別銘柄は動意の乏しい状況が続く見通し。日米首脳会談の行方や米英仏によるシリア攻撃後の中東情勢の動向など、先行き不透明感な材料が揃っており、ポジションを決めにくい。足元の指数は横ばい圏の50bp台を挟んで推移しているほか、個別企業についても市場関係者の様子見姿勢を反映して小動きとなっている。