ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(22日)

2018年03月23日(金)05時33分

[22日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落。7000ポイントの大台を下回った。

イングランド銀行(英中央銀行、BOE)が予想外にタカ派的な姿勢を示したことでポンドが値を上げ、輸出銘柄が多いFT100種の重しとなった。米中貿易紛争への懸念も影響した。

BOEはこの日、政策金利を据え置いたものの、2人の政策当局者が予想外に利上げを主張した。BOEが5月に利上げするとの見方が高まった。

金融部門が最も軟調で、FT100種を約30ポイント押し下げた。HSBCとバークレイズは2%超の値下がりとなった。米連邦準備理事会(FRB)が前日に示した政策金利見通しが予想ほどタカ派的でなかったことが重しだった。

<欧州株式市場> 続落。米国が中国からの輸入製品に高関税を課す準備を進める中、貿易紛争への懸念が相場の重しとなった。

トランプ米大統領はこの日、中国からの輸入品に最大600億ドルの関税を課す制裁措置についての大統領令に署名した。

3月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回ったことも市場心理が悪化する要因となった。

STOXX欧州600種銀行株指数<.SX7P>は2.50%低下し、11カ月ぶりの安値に落ち込んだ。最近の軟調な欧州経済指標で既に値下がり傾向にあったが、この日は一段安となった。米連邦準備理事会(FRB)が前日に発表した政策金利見通しが予想外にタカ派的でなかったことも銀行株の重しとなった。

資源株指数<.SXPP>は2.93%低下した。米国の対中関税をめぐる懸念が高まる中、銅価格が3カ月ぶりの安値をつけたことが背景にある。

テクノロジー株指数<.SX8P>は2.14%低下した。米国の関税措置が中国のハイテク部門を対象とする見込みから、関連銘柄が売られた。

<ユーロ圏債券> 国債利回りが大幅低下。さえない経済指標や貿易摩擦を巡る不安に加え、米国で今年予想ほど利上げが進まないとの観測から国債が買われた。

2年物のドイツ国債とイタリア国債利回りは2カ月ぶりの低水準をつけたほか、スペイン国債利回りも1年4カ月ぶりの低水準となった。

ドイツ10年債利回りは7ベーシスポイント(bp)低下し0.52%と10週間ぶり低水準。2016年12月以来の大幅な低下となる勢い。ドイツ政府が第2・四半期の国債発行計画を20億ユーロ削減する方針を示したことも材料となった。

独5年債利回りは一時マイナス0.057%と6週間ぶり低水準。独30年債利回りは1.17%と昨年12月以来の低水準。

スペイン10年債利回りは4bp低下し1.285%。イタリア10年債利回りは1.887%。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は反落、一時700円超安 前日の上げ

ワールド

トルコのロシア産ウラル原油輸入、3月は過去最高=L

ワールド

中国石炭価格は底入れ、今年は昨年高値更新へ=業界団

ワールド

カナダLNGエナジー、ベネズエラで炭化水素開発契約
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 9

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中