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パウエルFRB議長、最短会見に「ビジネスライク」の声
3月21日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長(写真)が連邦公開市場委員会(FOMC)後に行った記者会見は43分間で終了し、2011年4月にFRB議長が年4回の記者会見を開始して以来、最も短い会見となった。ワシントンで撮影(2018年 ロイター/AARON P. BERNSTEIN)
[ワシントン/サンフランシスコ 21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が連邦公開市場委員会(FOMC)後に行った21日の記者会見は43分間で終了し、2011年4月にFRB議長が年4回の記者会見を開始して以来、最も短い会見となった。
FRBのサイトに掲載された動画によると、2月に就任したパウエル議長は43分間にわたってFRBの見解を説明し、記者の質問に答えた。
ロイターがFRBのサイトに掲載された動画を確認したところ、2014年からFRB議長を務めた前任のイエレン氏は16回行った記者会見の平均時間が約58分間だった。
元FRBエコノミストのネイサン・シーツ氏は、イエレン氏が好んだアカデミックなスタイルとは対照的に、パウエル氏のビジネスライクな姿勢が示されたと指摘。「イエレン氏は極めて徹底的な形で質問に答えていた。(一方で)パウエル氏は自身が最も適切だとみなす情報を多く伝えるアプローチをとっていた」と述べた。
11年4月に当時のFRB議長だったバーナンキ氏が定例の記者会見を開始。FRBのサイトに掲載された情報によると、同氏が行った11回の記者会見の平均時間は約57分間だった。
これまではイエレン氏と同様に博士号を持つ経済学者であるバーナンキ氏が45分間という記者会見最短記録を持っていた。
パウエル氏はFRB入りする前はプライベートエクイティ(PE)会社カーライル・グループのマネジングパートナーなどを務めていた。
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