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物価目標達成されれば、金融政策の正常化は当然=黒田日銀総裁

2018年03月21日(水)10時23分

 3月20日、黒田日銀総裁(写真右)は、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれたG20財務相・中銀総裁会議の閉幕後の会見で、「経済が順調に成長し、物価安定の目標が達成される状況になれば、正常化が進むことはある意味当然」との見方を示した。同日撮影(2018年 ロイター/Martin Acosta)

[ブエノスアイレス/東京 20日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁と木原稔財務副大臣は20日、アルゼンチンのブエノスアイレスで、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後に共同会見した。黒田総裁は、米国の金融政策正常化に伴う新興国への影響に言及しつつ「経済が順調に成長し、物価安定の目標が達成される状況になれば、正常化が進むことはある意味当然」との見方を示した。

黒田総裁はG20会議の中で、金融政策の正常化によって「世界経済に直接的なマイナスが出るという懸念があったとは思わない」と指摘。この話題が「今回特に大きく取り上げられたという感じはしなかった」とも述べた。

閉幕後に発出した共同声明は「世界経済の健全なファンダメンタルズにも関わらず起きた最近の市場変動は、リスクや脆弱性への注意を喚起させる」と明記した。木原副大臣によると、日本の提案が受け入れられる形で文言が盛り込まれたという。

一方、今回のG20で初めて議題となった仮想通貨について、財務省同行筋は「何らかの規制が必要との声が多かった」と述べた。

(木原麗花、梅川崇 編集:田巻一彦)

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