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米国株は小反発、フェイスブックなお重しに
3月20日、米国株式市場は小反発して取引を終えた。写真は2014年2月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)
[20日 ロイター] - 米国株式市場は小反発して取引を終えた。原油相場が上昇してエネルギー銘柄を押し上げたが、フェイスブックが前日に続いて急落、重しとなった。
原油価格は2%強上昇して、3週間ぶりの高値をつけた。緊迫する中東情勢や、ベネズエラの追加減産観測が追い風となった。
原油高を受け、S&Pエネルギー指数は0.84%上昇し、S&P総合500種の主要11部門中最も好調だった。
フェイスブックは2.6%安。取引時間中につけた安値を大きく上回った。同社はこの日、ケンブリッジ・アナリティカ(CA)の個人データ収集方法について、米連邦取引委員会(FTC)から週内に質問状が届くと明らかにした。CAは米大統領選でトランプ陣営が起用していた。
フェイスブック株は過去2日間で約9%下落、2日間の下げとしては2016年2月以来の大きさを記録した。
テミス・トレーディングのトレーディング部門幹部は「議会の招致があるのかや、新たな法律がつくられるのか、成長を妨げる恐れのある新たな規制を設けるのか。マイナス要因が実際に懸念されている」と話した。
ソーシャルメディア株ではほかに、スナップが2.56%安、ツイッターは10.38%下落、グローバルXソーシャル・メディアインデックス上場投資信託(ETF)は0.9%安。
米ソフトウエア大手オラクルは9.4%安。四半期売上高が予想に届かず嫌気された。
21日に終わる米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げがほぼ確実視される中、S&P金融指数は0.21%値上がりした。
市場参加者らはおおむね、年内計3回の利上げを予想するが、4回の可能性も排除できないとの指摘も聞かれる。
米取引所の合算出来高は62億6000万株、直近20営業日の平均は71億7000万株だった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.28対1の比率で上回った。ナスダックでも1.26対1で値下がり銘柄数が多かった。
(ロイターデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)