ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(19日)

2018年03月20日(火)04時54分

[19日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反落。英国と欧州連合(EU)が、英国のEU離脱後の経済環境の激変を避けるための「移行期間」の導入で合意したことでポンドが上昇し、海外で収益を上げる国際的な銘柄の打撃となった。

英国は2019年3月29日にEUを離脱した後も、20年末までは議決権なしのEU加盟国として扱われることとなった。市場に安心感が広がり、ポンドが値を上げた。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)を20-21日に控え、投資家は慎重な姿勢をとっている。

ソフトウェアのマイクロフォーカスは46.4%急落した。収益見通しを引き下げたほか、最高経営責任者(CEO)が退任したことが不安視された。マイクロフォーカスの時価総額の半分近くが吹き飛んだ。

マイクロフォーカスを筆頭にSTOXX欧州600種テクノロジー株指数<.SX8P>は2.51%低下した。

今回のFOMCは連邦準備理事会(FRB)のパウエル新議長が取り仕切る初めての会合であるほか、利上げが見込まれており、市場は様子見姿勢を保っている。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> 欧州中央銀行(ECB)内の討議の焦点が債券買い入れプログラムの縮小から金利の道筋に移っていることが関係筋の話で明らかになったことを受け、国債利回りが一時上昇した。

関係筋によると、ECB理事会内の最もハト派的な一角も債券買い入れプログラムは年内に終了させる必要があるとの考えに傾くなか、2019年半ばまでに利上げが実施されるとの市場の観測にECB内で違和感は感じられておらず、議論の焦点はその後の利上げがどの程度の速さで実施されるかに移っている。

英国と欧州連合(EU)が2019年3月末にの英EU離脱後の激変緩和措置である「移行期間」の導入で合意。これを受け、特に独連邦債に対する売り圧力が高まった。

独10年債利回りは一時0.608%まで上昇。ただその後は株式市場でハイテク株が売られたことで安全資産に対する需要が増大し、同利回りは0.563%に低下した。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

3月過去最大の資金流入、中国本土から香港・マカオ 

ビジネス

ユーロ圏総合PMI、4月速報値は51.4に急上昇 

ビジネス

景気判断「緩やかに回復」据え置き、自動車で記述追加

ビジネス

英総合PMI、4月速報値は11カ月ぶり高水準 コス
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバイを襲った大洪水の爪痕

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    冥王星の地表にある「巨大なハート」...科学者を悩ま…

  • 9

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 7

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中