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米国株は好調な鉱工業生産で上昇、週足では3指数揃って下落
［ニューヨーク １６日 ロイター］ - 米国株式市場は米鉱工業生産指数が堅調だったことで上昇して終了した。ただナスダックは横ばい。週足では主要３指数はそろって下落した。
朝方発表の２月の鉱工業生産指数は１．１％上昇と、４カ月ぶりの大幅な伸びとなり、伸びは市場予想の０．３％も上回った。
今週は１３日にトランプ米大統領がティラーソン国務長官を更迭し、後任にポンペオ中央情報局（ＣＩＡ）長官を充てると発表、波乱の週明けとなった。サントラスト・アドバイザリー・サービシズ（アトランタ）の首席市場ストラテジスト、キース・ラーナー氏は「この日は米政権発のニュースが鳴りを潜めていたため、市場では経済関連ユースに注目が集まった」としている。
ただ同氏は、この日は先物・オプションが期日を迎える「クワドルプル・ウィッチング」にあたったこともあり、株価は狭いレンジ内での動きとなったとの見方も示した。
米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が来週開く連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）では利上げが決定されるとの見方が大勢。こうしたなか、この日は金利に敏感な公益株や不動産株などが買われた。ただこうした株は金利が急激に上昇した場合は軟調になる可能性もある。
ワシントン・クロッシング・アドバイザーズ（ニュージャージー州）のポートフォリオ・マネジャー、チャド・モーガンランダー氏は「多くのポートフォリオ・マネジャーの間では、ＦＲＢは将来的に一段とタカ派色を強めていくとの見方が大勢となっている」としている。
週足ではダウ工業３０種が１．５７％、Ｓ＆Ｐ総合５００種が１．０４％、ナスダック総合が１．２７％、それぞれ下落した。
この日の取引ではウォルマート・ストアーズ
ソフトウエア大手のアドビ・システムズ
半導体大手マイクロン・テクノロジー
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を２．０１対１の比率で上回った。ナスダックでは１．４８対１で値上がり銘柄数が多かった。
Ｓ＆Ｐ総合５００種構成銘柄では、２５銘柄が５２週高値を更新し、３銘柄が安値を更新。ナスダック総合構成銘柄では１７８銘柄が新高値を付け、５０銘柄が新安値を付けた。
米取引所の合算出来高は９５億４０００万株。直近２０営業日の平均は７２億株。
終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株３０種 24946.51 +72.85 +0.29 24877.34 25031.00 24857.09 <.DJI>
前営業日終値 24873.66
ナスダック総合 7481.99 +0.25 0.00 7504.37 7514.21 7473.68 <.IXIC>
前営業日終値 7481.74
Ｓ＆Ｐ総合５００種 2752.01 +4.68 +0.17 2750.57 2761.85 2749.97 <.SPX>
前営業日終値 2747.33
ダウ輸送株２０種 10683.82 +91.81 +0.87 <.DJT>
ダウ公共株１５種 691.82 +7.59 +1.11 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1422.54 +0.47 +0.03 <.SOX>
ＶＩＸ指数 15.80 -0.79 -4.76 <.VIX>
Ｓ＆Ｐ一般消費財 838.17 -0.42 -0.05 <.SPLRCD>
Ｓ＆Ｐ素材 370.81 +0.22 +0.06 <.SPLRCM>
Ｓ＆Ｐ工業 644.55 +3.39 +0.53 <.SPLRCI>
Ｓ＆Ｐ主要消費財 548.78 +0.05 +0.01 <.SPLRCS>
Ｓ＆Ｐ金融 480.30 +0.89 +0.19 <.SPSY>
Ｓ＆Ｐ不動産 193.51 +1.01 +0.53 <.SPLRCREC>
Ｓ＆Ｐエネルギー 497.93 +4.98 +1.01 <.SPNY>
Ｓ＆Ｐヘルスケア 989.91 +0.70 +0.07 <.SPXHC>
Ｓ＆Ｐ電気通信サービス 155.86 +0.36 +0.23 <.SPLRCL>
Ｓ＆Ｐ情報技術 1218.41 -0.79 -0.06 <.SPLRCT>
Ｓ＆Ｐ公益事業 255.25 +2.52 +1.00 <.SPLRCU>
ＮＹＳＥ出来高 25.30億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21470 + 30 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 21415 - 25 大阪比 <0#NIY:>
(ロイターデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)
