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ドル106円後半、森友問題で売買も「空転」
3月13日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅ドル高の106円後半。森友問題で国政が空転する中、日本政治の先行き不透明感が増してきたとして、積極的に円を売買する動きが鈍った。写真は2016年11月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅ドル高の106円後半。森友問題で国政が空転する中、日本政治の先行き不透明感が増してきたとして、積極的に円を売買する動きが鈍った。
朝方106円前半だったドルは、午後に106円後半へ小幅上昇した。午前はマイナス圏で推移していた日経平均がプラスへ転じたことが手手掛かりとなったもようだが、円相場の積極的な売買は限られた。
その主因は週末から連日大きく報道されている森友問題。当初は理解の乏しかった海外勢の間でも、関心が次第に高まってきたという。
前日には麻生太郎財務相が緊急会見との一報が、辞任の思惑を呼び一部海外勢が円の買い仕掛けに動いたほか、「海外から安倍政権は大丈夫なのかといった問い合せも入り始めている」(シティグループ証券チーフFXストラテジストの高島修氏)という。市場でも「事態の広がりを待ち、注視していきたい」(外銀)との声が出ていた。
一方、国内では冷静な声も。「安倍首相の退陣まで発展すればインパクトは大きいが、財務相の進退問題でとどまれば、リフレ的な金融政策や消費増税に備えた財政出動という現行のメインシナリオが維持される」(国内証券)という。
来週19日にはアルゼンチンで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が行われる。財務相はけさの会見で、出欠は「今の国会の状況次第だ」と述べるにとどめた。
ドル/円
午後3時現在 106.76/78 1.2326/30 131.63/67
午前9時現在 106.26/28 1.2336/40 131.11/15
NY午後5時 106.41/42 1.2332/36 131.27/31
(為替マーケット・チーム)