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中国、古い成長モデルと決別 刺激策への依存低下へ=人民銀総裁
3月9日、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は、中国は投資に大きく頼っていた古い成長モデルとは決別したと強調した上で、今後は経済を押し上げる上で刺激策への依存は低下するとの見通しを示した。写真は北京で昨年10月撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter)
[北京 9日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は9日、中国は投資に大きく頼っていた古い成長モデルとは決別したと強調した上で、今後は経済を押し上げる上で刺激策への依存は低下するとの見通しを示した。開催中の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に合わせて記者会見した。
今年の全人代では他の政策当局者からも、政府は支出に慎重になるべきとの意見が相次いで示され、債務リスクの低減を訴える声も多い。
総裁は「量的成長というモデルは過去のものであり、経済が新常態に入ったことを強調したい」とし「より質の高い成長を追求し、投資という古い成長モデルへの依存を減らさなければならない」と主張した。
総裁はまた、金融システムに対するリスクを抑制するため、できる限り早急に規制の監督体制を改善する必要がある、との見方を示した。
そうしたリスクの抑制で前進し始めてはいるが、金融持ち株会社の透明性欠如やデジタル通貨など、脅威は多数残っている、と指摘した。
*内容を追加しました。