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ドル106円半ばで軟調、ユーロ/円の動向に注目
2月26日、午後3時のドル/円は、23日のニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅にドル安/円高の106円半ば。朝方、海外投機筋を中心にドル買いの動きが見られたものの、実需の売りや戻り売りに押されて失速した。写真は日本円、米国ドル、英国ポンドの各紙幣。昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)
[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、23日のニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅にドル安/円高の106円半ば。朝方、海外投機筋を中心にドル買いの動きが見られたものの、実需の売りや戻り売りに押されて失速した。市場の関心は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル新議長の議会証言に向けられている。
ドルは早朝の取引で、海外短期筋の買いにけん引され107.29円まで上昇したが、間もなく反落した。
「短期筋は(ドルの)にわかロング(超短期のロングポジション)を持っていたが、実需の売りなどに阻まれ、結局投げさせられた。この過程でドルが前週末の安値を下回ったので、ストップを巻き込んで下げが加速した」(在京ファンド)という。
この結果、ドルは一時106.44円まで下落した。
市場は、パウエルFRB新議長による議会証言に注目している。
FRB議長は半期に1度の金融政策報告書の議会提出に合わせて上下両院で証言する。下院金融サービス委員会での証言は27日に行われる予定。
23日に公表された同報告書では「米経済が絶好調であることが強調されたが、金融市場の反応は総じて冷やかだった」(外国銀行)という。
今週はユーロ/円の行方に関心を示す声が多い。週末の3月4日にイタリアで総選挙が行われるほか、ドイツでは大連立の是非に関する社会民主党(SPD)の党員投票結果が判明するためだ。
事前の世論調査によると、イタリアではどの政党も過半数を確保することができず、ドイツでは連立入りが否決されれば解散再選挙の公算が大きくなるなど、情勢はかなり不透明で、結果次第ではユーロが売られ、リスク回避的に円が買われる展開となりやすい。
テクニカル的にもユーロは23日、130.94円まで売られて昨年4月以来、9カ月ぶりに200日移動平均線を一時下回った。
引け値は再び同線を超えたため下抜けは免れたが、中期的なトレンドを示すとされる同線の攻防は、その行方に注目が集まりやすい。仮に下抜ければ130円付近が目先の下値めどとなりそうだ。
ドル/円
午後3時現在 106.51/53 1.2326/30 131.30/34
午前9時現在 107.06/08 1.2286/90 131.57/61
NY午後5時 106.88/89 1.2293/94 131.39/43
(為替マーケットチーム)