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欧州市場サマリー(23日)

2018年02月24日(土)05時48分

[23日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続落して取引を終えた。決算が嫌気された銘柄が売られた。

銀行大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は4.8%下落した。通期利益は黒字となったものの、事業再編コストが予想を上回ったほか、住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売をめぐる制裁金が懸念された。

同じく通期決算が嫌気されたブリティッシュ・エアウェイズの親会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は5.7%下落した。リベラムのアナリストらは決算について、収益が若干弱いほか、燃料費が予想より大きかったと指摘した。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 不安定な相場展開の末、反発して取引を終えた。通信株が買われ全体水準を押し上げた。

STOXX欧州600種指数<.STOXX>は週間ベースで0.16%上昇し、辛うじて2週連続でプラスとなった。

英通信大手BTは5.0%上昇した。放送通信庁(Ofcom)が、BTのブロードバンドサービスを競合が利用する際に支払う費用の上限を昨年の提案から引き上げたことが好感された。

イタリアの通信大手テレコム・イタリアは2.2%上昇した。固定回線事業の分離・独立(スピンオフ)の可能性を示唆する報道が買い材料となった。

フランスの自動車部品メーカー、ヴァレオは11.1%下落し、6カ月ぶりの安値に落ち込んだ。為替と素材の相場が影響し半期利益が減ったことが売り材料だった。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> イタリア10年債利回りが週間の上げでは今年最大となる見通しだ。

3月4日の総選挙で、単独過半数政党なしの議会(ハングパーラメント)状態に陥るとの一部懸念を映した。イタリアの新規債券発行も材料視された。

イタリア10年債利回りは変わらずの2.07%。今週は約8ベーシスポイント(bp)上昇しており、トレードウェブのデータによると週間の上げは昨年12月以来の大きさとなる見込みだ。

イタリアとドイツ国債の利回り格差は141bp程度と、1月以来の水準に拡大した。ただ、2月初めにつけた約1年ぶりの低水準(126bp前後)近辺に引き続きとどまる。

ブランディワイン・グローバルの投資調査部門幹部は「現時点で利回り格差は圧縮されており、イタリア総選挙の結果に(市場関係者らが)自信を持っていることがうかがえる」と指摘。「不透明感を踏まえれば驚くべきことだ」と語った。

イタリア国債の保証コストは約5週間ぶり高水準を記録した。IHSマークイットのデータによると、5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS) は前日終値から1bp上昇して105bpに迫った。

域内債券利回りの大半が低下し、ドイツ10年債利回りは5bp下がって0.65%と約1カ月ぶりの低水準だった。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

ロイター
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