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米国の赤字拡大、景気後退回避への対応困難になる公算=ボストン連銀総裁
2018年02月24日(土)02時21分
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は23日、米国の赤字が大きく膨れ上がっていることで、税制や財政支出政策を用いて景気後退を回避する政府の対応が複雑化する可能性があるとし、このため連邦準備理事会(FRB)は財政政策に大きく依存してはならないとの考えを示した。
同総裁はニュ-ヨークで開かれた中銀関係者とエコノミストを対象とした会議で「赤字が膨れ上がっていることで、(政府にとり)将来的な措置が困難になる恐れがある」と指摘。「政治的な圧力と先行き不透明性」を踏まえると、景気後退に直面した際に財政政策に依存することは困難となると述べた。
ローゼングレン総裁はまた、FRBが将来的に債券買い入れ策を実施する必要性が出てくる可能性はあると指摘。米国の生産性と労働力の伸びが低迷していることで、当面は実質的に金利は低水準となるとの見方も示した。
このほか、ニューヨーク(NY)連銀のダドリー総裁は、FRBによるるポートフォリオ縮小は「実質的に自動操縦」的に行われており、市場に波乱はもたらしていないと指摘。また、米国でゼロ金利政策が再度導入された場合、債券買い入れ策は有用な手段となるとの考えも示した。
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