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第4四半期の英GDP改定値、前期比+0.4% 予想下回る
[ロンドン 22日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した第4・四半期の国内総生産(GDP)改定値は、前期比0.4%増加した。速報値の0.5%増から下方修正され、予想の0.5%増を下回った。
前年比では、1.4%増に下方修正され、約5年ぶりの弱い伸びとなった。予想は1.5%増だった。
統計局担当者は、鉱山部門やサービス部門などの非常に小幅な下方修正が全体の下方修正につながったと説明した。
2017年の成長率は1.7%で、速報値から0.1%ポイント下方修正され、2012年以来の低成長となった。
第4・四半期の家計支出は前年比1.4%増加。第3・四半期の1.3%増から若干伸びが加速した。
設備投資は前期比横ばい、前年比では2.1%増加した。
第4・四半期と通年の成長率が下方修正されたことを受けて、エコノミストの間では、利上げの是非を巡る議論が浮上している。
スコシアバンクのエコノミスト、アラン・クラーク氏は、経済成長率は中銀が考える新たな下限とほぼ一致しているとし、利上げはあり得るとの見方を示した。
一方、パンセオン・マクロエコノミクスのサミュエル・トゥームズ氏は「国内経済が依然として脆弱であることが浮き彫りとなった。5月の追加利上げで景気を冷やす必要はない」との認識を示した。
市場では、大半のエコノミストが5月の追加利上げを予想。金融市場は年内にさらにもう1回の利上げがあり、政策金利が1%に上昇するとの見方を織り込んでいる。
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