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米5年債入札、まずまずの需要 間接入札者落札比率は4月以来の低さ
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米財務省が21日に実施した350億ドルの5年債入札は、まずまずの需要が集まった。
トランプ米政権による税制改革や今後2年の歳出拡大案の原資確保に向け、今週は20-22日にかけ総額2580億ドルの国債入札が実施される。2010年8月に次ぎ、過去2番目の規模となる。
5年債の落札利回りは2.658%、応札倍率は2.44倍。今回は入札の規模が拡大されたが、応札倍率は直近4回の平均水準に達した。
キャンター・フィッツジェラルドのアナリスト、ジャスティン・レデラー氏は「全体的にまずまずの結果だった」と話した。
直接入札者の落札比率は12.7%と、17年8月以来の高水準となった。
一方、間接入札者の落札比率は58%で、17年4月以来の低水準。プライマリーディーラーの落札比率は29.3%だった。
間接入札者の落札比率が低下したことは、海外勢の需要軟化を示している可能性がある。
BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「日本勢の資金流出がやや見られる」と指摘し、恐らくエクスポージャーをヘッジできなかったのだろうとの見方を示した。
市場では22日に行われる280億ドルの7年債