ニュース速報

ビジネス

ドル上昇、FOMC議事要旨受け=NY市場

2018年02月22日(木)07時28分

 2月21日、1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が追加利上げを後押しする内容と受け止められ、短期国債利回りが上昇する中、終盤のニューヨーク外為市場はドルが約1週間ぶりの高値をつけた。写真はドル紙幣、12日撮影(2018年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が追加利上げを後押しする内容と受け止められ、短期国債利回りが上昇する中、終盤のニューヨーク外為市場はドルが約1週間ぶりの高値をつけた。

主要6通貨バスケットに対するドル指数<.DXY>は0.37%高の90.046。一時90.134の高値をつけた。

短期金利先物相場は依然、年内3回の利上げ予想を織り込んでいる。

キャピタル・エコノミクスの首席エコノミスト、ポール・アシュワース氏は「(議事要旨は)米連邦準備理事会(FRB)が3月に追加利上げを行う道筋を確実に歩んでいることを示した」と語った。

議事要旨公表直後に、ドル指数は取引時間中の安値に沈んだが、間もなく持ち直した。

コモンウエルスFXの首席市場ストラテジスト、オマー・エジナー氏は「前回会合以降、政府が非常に拡張的な予算を承認し、1月雇用統計の賃金指標が予想よりも堅調で、1月の消費者物価指数(CPI)も予想を上回ったことは注目に値する」と指摘。「議事要旨は必ずしもこうしたデータを反映していないが、きょうのFRBは恐らく1月会合時点よりもタカ派色を強めているのではないか」と話した。

2年債利回りは2.270%。一時2.282%と9年ぶりの高水準を記録した。

みずほ(ニューヨーク)の通貨ストラテジストは「米短期国債(利回り)がオーバーナイトの時間帯にかなり大きく上昇し、リーマン危機以来の水準に達した。この利回り上昇がドルの追い風となっている」と述べた。

2月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値が低下したことを受け、ユーロは対ドルでやや値下がりした。

英ポンドは対ドルで0.53%安。 昨年10─12月の失業率が予想に反して約2年ぶりに悪化したことを材料視した。

ドル/円 NY終値 107.76/107.79

始値 107.50

高値 107.89

安値 107.31

ユーロ/ドル NY終値 1.2282/1.2286

始値 1.2314

高値 1.2359

安値 1.2282

(表はロイターデータに基づいています)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

仏サービスPMI、4月速報1年ぶりに50上回る 製

ビジネス

ECBは6月利下げ、それ以降は極めて慎重に臨むべき

ビジネス

日本の格付け「A」に据え置き、アウトルック「安定的

ビジネス

超長期国債中心に円債積み増し、リスク削減で国内株圧
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 3

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバイを襲った大洪水の爪痕

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    冥王星の地表にある「巨大なハート」...科学者を悩ま…

  • 9

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 7

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中