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日経平均は小幅反発、円安が支援 荒い値動きも
2月21日、東京株式市場で、日経平均株価は小幅に反発した。米国株は下落したものの、為替が円安方向に振れたことで輸出株を中心に買われ、相場を支えた。写真は東京証券取引所で6日撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で、日経平均株価は小幅に反発した。米国株は下落したものの、為替が円安方向に振れたことで輸出株を中心に買われ、相場を支えた。ただ、戻り待ちの売りが上値を押さえたほか、米株指数先物の不安定な動きを眺めて先物主導で売り圧力が強まって荒い値動きとなる場面もあった。
日経平均は、小幅高で寄り付いた後、いったん下げに転じたが短時間でプラス圏を回復し、じりじりと水準を切り上げた。米国市場でダウが250ドルを超す下げとなったが、1ドル107円台を回復した為替の円安方向の動きが支えとなって、輸出株中心に海外勢の買いが入った。米フィラデルフィア半導体<.SOX>が大幅高となったこともあり、東京エレクトロン<8035.T>やTDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>といったハイテク株が上昇した。
投資家による物色意欲の回復傾向が意識され、後場寄り後に一時200円超高となった。ただ、「単純なリバウンドでは、2万2000円付近から上では上値が重くなる。戻り待ちの売りをこなすには材料が必要」(国内証券)との声も聞かれた。米株先物で売り圧力が強まるのを眺め、日経平均も先物にまとまった売りが出て現物指数が急速に上げ幅を削りマイナス圏に沈む場面もあった。
大引けにかけて小幅高に持ち直したが、戻りは鈍かった。市場では「2月上旬の急落後の動揺が完全には静まっておらず、値を戻せば戻り売りが出る。相場が大きめに動く場面では、センチメントも揺さぶられやすい」(水戸証券のチーフファンドマネージャー、酒井一氏)との見方が出ていた。
TOPIXは0.05%安の続落で取引を終了。東証1部売買代金は2兆6862億円。セクター別ではガラス・土石製品や電気機器、その他製品、機械などが上昇率で上位となった一方、保険や証券、銀行の下げが目立った。
個別銘柄では、ラクオリア創薬<4579.T>が、名古屋大学との産学協同研究センター「ラクオリア創薬産学協同研究センター」の設置が決定したと20日に発表し急伸。一方、フィールズ<2767.T>が、2018年3月期の連結最終損益が従来予想の0─10億円の黒字予想から一転、66億円の赤字になりそうだと業績予想の修正を20日に発表し、大幅安となった。
東証1部の騰落数は、値上がり1087銘柄に対し、値下がりが897銘柄、変わらずが82銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 21970.81 +45.71
寄り付き 21942.42
安値/高値 21836.73─22130.58
TOPIX<.TOPX>
終値 1761.61 -0.84
寄り付き 1764.67
安値/高値 1753.02─1772.31
東証出来高(万株) 138202
東証売買代金(億円) 26862.8