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米短期債入札、利回り08年以来の高水準 中期債入札に懸念も
[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米財務省が20日に実施した3カ月物と6カ月物の国庫短期証券(TB)入札は最高落札利回りが2008年9月以来の高水準になったほか、調達額がそれぞれ過去最高を記録した。
落札利回りは3カ月物が1.63%、6カ月物が1.82%。調達額は3カ月物が510億ドル、6カ月物が450億ドルだった。
財務省はこのほか1カ月物TBの入札も実施し、利回り1.380%で550億ドルを調達。280億ドルの2年債入札では最高落札利回りが2.255%と、2008年8月以来の高水準となった。
この日の調達額は合わせて1790億ドル。今週予定されている総額2580億ドルの入札の半分以上に相当した。
市場関係者の間では、財務省が21日に行う350億ドルの5年債入札と、22日に行う290億ドルの7年債入札での需要を巡り懸念が出ている。
米中期債は前週、1月の消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで利上げペースが速まるとの見方が強まり、大きく下落していた。
20日時点で7年債利回り
D.A.デービッドソンのフィクストインカム部門バイスプレジデント、マリー・アン・ハーレー氏は「(きょうの)2年債入札が精彩を欠いたことを踏まえると、需要はまばらとなる可能性がある」と話した。
財務省は21日に150億ドルの2年物変動利付債入札も実施する。
*内容を追加しました。