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ドル106円後半、持ち高調整でじり高
2月20日、午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点から小幅高の106円後半。米国の休日に続き、きょうのアジア市場も中国や香港などが春節休暇中とあって、動意はほとんどなかった。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)
[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日東京市場の午後5時時点から小幅高の106円後半。米国の休日に続き、きょうのアジア市場も中国や香港などが春節休暇中とあって、動意はほとんどなかった。
ドルは朝方の安値106.56円から仲値にかけてじり高となり、午後に106.87円まで上昇。この日は「日々買わなければならない輸入企業などから淡々と買いが入っていた」(邦銀)という。
前週末16日に一時105.54円と2016年11月10日以来、1年3カ月ぶり円高水準をつけたドルは、前日に続き、小幅ながらじりじりと切り返している。ただ、こうした動きは「休日入りした参加者の持ち高調整の範囲」(トレーダー)といい、急速に進んだドル安の反動の域を出ないようだ。
<円の実質実効レート、1月は2年ぶり円安水準>
日銀が発表した1月の円の実質実効レートは73.05と、15年12月以来2年ぶりの円安水準となった。1月は対ドルで108円台まで円高が進行したが、対ドル以外の円相場は安定していたことなどもあり、通貨の「実力」といわれる実効レートは低下が続いた形だ。
同レートは15年6月に変動相場制移行後の最低水準となる67.86を更新。日銀の黒田東彦総裁が同月、「ここからさらに実質実効為替レートが円安に振れるということは、なかなかありそうにない」と述べたことをきっかけに、当時125円付近だったドル/円が下落した経緯がある。
米財務省は昨年10月に公表した為替報告書で、国際通貨基金(IMF)の試算を引用する形で、円の「実質実効レートは過去20年間の平均値から20%超割安」と指摘していた。
ドル/円
午後3時現在 106.83/85 1.2382/86 132.30/34
午前9時現在 106.71/73 1.2397/01 132.31/35
前日午後5時 106.56/57 1.2412/13 132.27/31
(為替マーケットチーム)