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金融庁、地銀約20行の外債運用状況を緊急調査=関係筋

2018年02月20日(火)11時22分

 2月20日、米長期金利の上昇を受け、金融庁が地方銀行20行程度を対象に外債の運用状況を緊急調査したことがわかった。写真は都内で昨年6月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 20日 ロイター] - 米長期金利の上昇を受け、金融庁が地方銀行20行程度を対象に外債の運用状況を緊急調査したことがわかった。関係筋が20日、ロイターの取材に答えた。今回の調査では、調査対象の全行が含み損を抱えていたことが判明。中には年間のコア業務純益に相当する含み損を抱えた地銀もあった。金融庁は改めて、外債運用体制の整備を求める方針。 

金融庁は2016年にも、米大統領選後に米金利が急上昇した局面で、地銀の外債運用体制を調査。一部の地銀には立ち入り検査を実施し、運用経験が乏しい人員を運用部門に配置するなどの問題点を指摘し、改善を求めた。今回の調査では、その際に問題が認められた地銀が対象となった。

麻生太郎金融担当相は20日の閣議後会見で、外債保有比率の高い一部の地銀で含み損を抱えているところもあると指摘。そのうえで「危険な状況になっているわけではない」と述べた。

ロイター
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