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豪中銀、金利は当面据え置きへ インフレなお鈍い=議事要旨
2月20日、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は、今月開催した理事会の議事要旨を公表した。インフレ押し上げには賃金上昇の加速が必要であり、政策金利は当面、過去最低水準での据え置きが続くとみていることが明らかになった。写真はシドニーの同行本店前で昨年2月撮影(2018年 ロイター/Steven Saphore)
[20日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は20日、今月開催した理事会の議事要旨を公表した。インフレ押し上げには賃金上昇の加速が必要であり、政策金利は当面、据え置きが続くとみていることが明らかになった。
世界経済の同時回復などを背景に、国内経済の見通しに対する信頼感を強めたことも明らかになった。
ただ、低水準にとどまるインフレや緩慢な所得の伸びと、高水準の家計債務のバランスを取る必要があることから、政策金利は当面、過去最低水準にとどまる見通しだ。
中銀は2016年8月以来、政策金利を1.50%に据え置いている。
議事要旨では、低金利に支えられて失業率は5.5%に改善し、インフレ率も目標レンジの2─3%に近付いたと指摘し、「今後、これらの目標でさらなる前進が見込まれる」とした。ただ、「インフレ率の上昇はごく緩やかなものにとどまる可能性が高い」としたほか、「家計所得の増加が予想を下回れば、消費の伸びが予想より弱くなるリスクがなお残る」との見方を示した。
一方で、政府のインフラ投資によって鉱業以外の民間投資が増加していることなどにも言及した。
今後数年間の国内総生産(GDP)成長率については、平均で「3%をやや上回る水準」になると予想した。
為替相場については、豪ドルが上昇すれば経済成長やインフレの加速が鈍化する恐れがあるとした。
*内容を追加しました