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豪家計債務、現時点で金融リスクにならず 注視必要=中銀総裁補
2月20日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁補(金融システム担当)は、豪家計債務は比較的高い水準にあり、景気が悪化すれば金融ストレスにつながる恐れがあるものの、現時点では全体としてストレスは低いレベルにあり、金融システムへのリスクにはなっていないとの認識を示した。写真はシドニーの同行本店前で2009年5月に撮影(2018年 ロイター/Tim Wimborne)
[シドニー 20日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁補(金融システム担当)は20日、豪家計債務は比較的高い水準にあり、景気が悪化すれば金融ストレスにつながる恐れがあるものの、現時点では全体としてストレスは低いレベルにあり、金融システムへのリスクにはなっていないとの認識を示した。
総裁補は、責任ある融資に関する会合で行った講演で、金融システムは堅固で資本も潤沢だと述べ、慎重な貸出基準がそれを支えているとの見方を示した。
その上で「われわれが入手している情報によると、金融ストレスは局所的に見られるものの、住宅ローンを抱える家計のストレス水準は全体的に依然として比較的低いようだ」と指摘。「このため、家計債務による金融安定へのリスクは依然として低い。ただ、状況を注視する必要がある」と述べた。