ニュース速報
ビジネス
欧州でディーゼル車の価値低下も、独裁判所が使用禁止巡り判断へ
2月19日、ドイツの連邦行政裁判所は今週22日、排ガス基準を下回る自動車の使用を各都市が禁止できるかどうかの是非について判断を下す。判決次第では、同国内で使用されるディーゼル車の価値が大幅に低下する恐れもある。写真はディーゼル車の排ガス量を測るメカニックの男性。昨年7月にドイツで撮影(2018年 ロイター/MICHAELA REHLE)
[フランクフルト/ベルリン 19日 ロイター] - ドイツの連邦行政裁判所は今週22日、排ガス基準を下回る自動車の使用を各都市が禁止できるかどうかの是非について判断を下す。判決次第では、同国内で使用されるディーゼル車の価値が大幅に低下する恐れもある。
環境団体のドイツ環境支援協会(DUH)が同国自動車メーカーが集まるシュツットガルトとデュッセルドルフで起こしたこの裁判は、2015年に発覚したフォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受け、欧州連合(EU)の規制を上回る排ガス濃度の合法性を巡り争われている。
投資会社エバーコアISIは、ディーゼル車の残存価値が5%低下すれば、欧米自動車メーカー8社の営業利益は16億ユーロ(20億ドル)縮小する可能性があると予想。
バーンスタイン・リサーチのアナリストによると、欧州でディーゼル車が禁止された場合に最も大きな打撃を受けるのは仏プジョー
自動車メーカーは全面的な使用禁止を避けようと、エンジン制御システムを更新して排ガスフィルターの性能を向上しようとしているが、こうした対応はエンジン制御をソフトウエアで行っている車種でしか有効ではない。