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欧州市場サマリー(16日)
[16日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸。高配当部門の金融と生活必需品銘柄が最大の押し上げ要因だった。FT100種は週間ベースで5週間ぶりにプラスとなった。
不動産投資信託のセグロは6.5%上昇した。2017年の決算が市場予想を上回ったことが好感された。
金融大手スタンダード・ライフ・アバディーンは1.2%上昇。バーンスタインが投資判断を「オーバーウェート」に引き上げたことが買い材料となった。同社は前日、最大顧客の金融大手ロイズ・バンキング・グループがスタンダード・ライフ・アバディーンとの資産運用契約を解除したことで株価が7.5%下落していた。バーンスタインのアナリストらはこの日、スタンダード・ライフ・アバディーンの株価が今年に入り16.5%近く値下がりしていることを指摘し、安値拾いの好機だとした。
<欧州株式市場> 続伸。好決算が材料視された。
STOXX欧州600種指数は週間ベースで約3.3%上昇し、2016年12月以来の大幅な伸びとなった。4週間ぶりにプラスに転じた。
オランダの貯蔵タンク運営会社ヴォパックは13.7%上昇。利益の減少幅が予想ほど大きくなったことで買い安心感が出た。
フランス電力公社EDFは4.6%上昇。17年のコア利益は減少し、19年の原子力発電量が減るとの見通しを示したものの、配当が市場予想を上回ったほか、18年について前向きな見方を示したことが好感された。
フランスの通信衛星運営会社ユーテルサットは12.2%上昇した。決算では上半期のコア利益が7.4%減となったものの、純利益は市場予想を上回ったほか、経費削減計画が好感された。
<ユーロ圏債券> 債券利回りが総じて低下。ただ、インフレ高進や各国中銀が金融政策の引き締めに動くとの懸念はくすぶっており、債券市場のセンチメントを世界的に圧迫している。
10年物のユーロ債利回りは概ね2-5ベーシスポイント(bp)低下した。
指標となる独10年債は5bp低下の0.71%。今週は2年半ぶり高水準をつけていた。
独2年債利回りはマイナス0.5%。前日は2016年5月以来の高水準となるマイナス0.47%をつけていた。
南欧債はアウトパフォームし、ポルトガル10年債とイタリア10年債利回りはともに1週間ぶりの低水準をつけた。
ただ、週足では、独2年債利回りは約7bp上昇と、8週間ぶりの大幅な伸びを記録する見通し。米2年債利回りも今週13bp上昇し、約1年ぶりの大幅な上昇となる勢いとなっている。