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米税制改革、短期成長押し上げ 赤字・債務にはマイナス=IMF専務理事
2018年02月16日(金)05時53分
[パリ 15日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は15日、トランプ米政権の税制改革により短期的に米経済成長は押し上げられるとしながらも、中期的には赤字や債務などの面でマイナスの影響が出る可能性があるとの見解を示した。
ラガルド専務理事はフランス2テレビに対し、「トランプ大統領が発表した税制改革は米経済に対する刺激となる。特に短期的にはプラスとなる」と述べた。
ただ「特に中期的には2つの点でマイナス面が出てくる可能性がある」とも指摘。「第1に赤字が復活し、その結果として債務が増大する。第2に、税制改革によりすでに完全稼動の状態になっている経済がさらに押し上げられるため賃金が上昇すると予想され、インフレが高進する。その結果、連邦準備理事会(FRB)は利上げを行う。実際にそうなれば、米国では緩和的な金融政策の終了が近いことになる」と述べた。
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