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米株急落は「地震の地鳴り」、いずれ回復へーアイカーン氏=TV

2018年02月07日(水)05時25分

 2月6日、米著名投資家のカール・アイカーン氏は、米株急落について「地震の地鳴り」のようなものとしたうえで、株価はいずれ回復するとの考えを示した(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米著名投資家のカール・アイカーン氏は6日、米株急落について「地震の地鳴り」のようなものとしたうえで、株価はいずれ回復するとの考えを示した。また、投資家が「過度に多くの金融商品(デリバティブ)」にエクスポージャーを抱えていることに警鐘を鳴らした。

アイカーン氏はCNBCに対し、米企業の「堅調なファンダメンタルズ」や米税制改革のプラス効果を踏まえ、「市場はいずれ回復するだろう。現在の小規模なパニック状態を乗り切るはずだ」と語った。

米連邦準備理事会(FRB)の超緩和的な金融政策が株価押し上げに寄与してきたとし、株式市場の「宴の終焉とは思わない。現在の状況を切り抜けると考える」と述べた。

同時に「極めて大規模な調整局面を迎える」ことをなお確信しているとした。

また、投資家は金融市場を「カジノ」のように扱うべきではないとし、「大きな間違いだ。ステロイド剤を使ったカジノのようになっている」と語った。

そのうえで、上場投資信託(ETF)や投資家の不安心理の目安とされるボラティリティ・インデックス(VIX)に連動する上場投資証券(ETN)などを主要リスクと指摘。「市場は一般の人々がデリバティブ取引をする場ではない」とし、最近取引されている3倍の値動きをするレバレッジ型ETFは「常軌を逸している」とけん制した。

仮想通貨ビットコインについては「ばかげている」との考えを示しつつも、選好しない理由は仮想通貨を「十分に理解していないためかもしれない」と語った。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください。)

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