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欧州市場サマリー(2日)
[2日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 4営業日続落して取引を終えた。週間ベースでは2017年4月以来、約9カ月ぶりの大幅安となった。この日は決算が嫌気された通信大手BT
ロンドン・キャピタル・グループのジャスパー・ロウラー氏は「世界的に、リスク資産から安全資産へ投資資金が流れている。英国だけの現象ではない」と述べる。
BTは2.2%下落した。一時は5年ぶりの安値をつける局面もあった。第3・四半期決算が売り材料だった。インターアクティブ・インベスターのリチャード・ハンター氏は「卸売事業やグローバルサービス部門の業績が引き続き振るわない。年金制度の状況も懸念材料だ。収益や1株当たり利益はまちまちで、予想をやや下回る」と指摘した。
一次産品銘柄は部門別で最大の重しとなった。好調な米雇用統計を受けドルが上昇し、ドル建て資産の金属価格が下がったことで鉱業株が売られた。石油大手も値を下げた。BP
一方、携帯電話サービス大手ボーダフォン
外部委託のキャピタ
ロンドン株式市場:[.LJP]
<欧州株式市場> 続落して取引を終えた。投資家のリスク選好度が低下する中、STOXX欧州600種指数<.STOXX>は週間ベースで約3.1%安となり、2016年11月以来の大幅な落ち込みとなった。この日は決算が嫌気されたドイツ銀行
ドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は1.68%低下。週間ベースでは2年ぶりの大幅安だった。
銀行株指数<.SX7P>は1.11%低下。18年初めは、景気循環株が買われる中で好調なスタートを切ったが、ここにきて低迷してきた。週間ベースでは6カ月ぶりの大幅な落ち込みとなった。
ドイツ銀行は6.2%下落した。取引時間中は17年11月以来の安値をつけた。17年の決算は3年連続で損失を出した。厳しい市況と投資銀行部門における収益の落ち込み、米国の税制改革が打撃となった。第4・四半期決算は市場予想を下回った。
スペインの銀行カイシャバンク
フィンランドのタイヤメーカー、ノキアン
欧州株式市場:[.FJ]
<ユーロ圏債券> 1月の米雇用統計で賃金が前年比で2009年以来の大幅な伸びとなったことを受け、ユーロ圏金融・債券市場は米国債に追随する形で債券利回りが上昇した。
米国では労働市場が最大雇用状態に達する見込みで、賃金の伸びは物価上昇ペースが上がるとの見方を後押しした。
日興アセットマネジメントの首席世界ストラテジストは「非常に底堅い内容」と指摘。「特に賃金指標は、近い将来インフレが加速することを示しており、債券にはマイナス材料だ」と話した。
ドイツ10年債利回り
米雇用統計を受け、英10年債利回り
米10年債利回り
みずほのストラテジストは「米欧はまったく異なる力学で動いていると認識することも重要」と分析。「最終的に米国債がドイツ国債をアンダーパフォームし、両者の利回り差は一段と拡大するだろう」と予想した。
米国とドイツの10年債利回り格差は米雇用統計公表後、207bpまでやや拡大し、過去有数の水準付近で推移した。
ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]