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コマツは通期予想据え置き、為替・春節明け需要見極め 販売は好調
1月31日、コマツが発表した2017年4─12月期の連結営業利益(米国会計基準)は、前年同期比75.8%増の1881億円だった。中国やインドネシアなどで建設機械や鉱山機械の販売が好調に推移した。写真は都内で2013年1月撮影(2018年 ロイター/Shohei Miyano)
[東京 31日 ロイター] - コマツ<6301.T>が31日発表した2017年4─12月期の連結営業利益(米国会計基準)は、前年同期比75.8%増の1881億円だった。北米、中国、アジアなどで販売が好調に推移した。
ただ、為替や中国の春節明けの需要動向を見極める必要があるため、通期見通しは据え置いた。
18年3月期の連結業績予想は、前年比24.1%増の2160億円。会社予想はトムソン・ロイターが集計したアナリスト21人の予測平均値2413億円を下回っている。
業績予想の前提となる為替レートは通期平均で1ドル=108円。藤塚主夫副社長は決算説明会で「このところ110円より円高方向に動いており、見極めが難しい」と述べた。さらに、今年は中国の春節の時期が少し遅く、セールスの動向が読み切れないため、販売は好調だが、業績見通しを変更するのは控えたという。
主要7建機の年間需要は、前年比8─13%増加を見込む。米国はパイプラインやエネルギー関連向けを中心に堅調に推移。カナダでは第3・四半期に排ガス規制対応で駆け込み需要があったという。
中国もインフラ工事の進行で一般建機の需要が増加しており、藤塚副社長は「2018年度に値上げを計画しているという情報は現地から来ている」と述べた。
17年4―12月期の売上高は、前年同期比47.2%増の1兆8058億円だった。販売の堅調推移に加え、昨年4月に買収を完了した米国の鉱山機械大手ジョイ・グローバル社(新社名:コマツマイニング)を新規に連結した効果もあった。
*内容を追加します。