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欧州市場サマリー(19日)
[19日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。金属の値上がりに伴い鉱業銘柄が上昇したほか、個人消費が鈍化していることを示す小売売上高の統計を受け、景気に左右されにくい生活必需品銘柄が買われた。
週間ベースでは約0.8%低下し、7週間ぶりにマイナスとなった。年明けは世界的に株価が上がる中、好調な出だしだった。
2017年12月の小売売上高指数は市場予想より大幅なマイナスとなった。物価上昇に直面する消費者が財布のひもを締める中、17年通年の小売売上高は13年以来の軟調な水準にとどまった。
日用品大手ユニリーバ
一方、FT350種小売株指数<.FTNMX5370>は2.01%低下した。
床製品の小売りで国内最大手のカーペットライト
葬式サービスのディグニティ
ロンドン株式市場:[.LJP]
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。来週から始まる決算発表シーズンを控え、期待感が高まっている。世界経済への前向きな見方が強まっていることも強気相場をあおっている。
ユーロSTOXX指数<.STOXXE>は2008年以来10年ぶりの高水準をつけた。STOXX欧州600種指数<.STOXX>は15年8月以来、2年半ぶりの高水準だった。
決算発表期を控える中、欧州株のバリュエーションは1年超ぶりの高水準にある。投資家らは利益が増える余地が十分にあるとの見方だ。
資源株指数<.SXPP>は0.58%上昇した。中国の17年の国内総生産(GDP)が前年比6.9%増と、7年ぶりに伸びが拡大したことを受け金属価格が上がった。
繊維製品や薄膜コーティングを手がけるスイスのエリコン
ドイツのソフトウェアAG
欧州株式市場:[.FJ]
<ユーロ圏債券> スペイン国債と独連邦債との利回り格差が一時2015年3月以来の水準に縮小した。格付け会社フィッチ・レーティングスがスペイン格付けを引き上げるとの観測が出ていることが背景。
フィッチはこの日にスペインの格付け見直しの結果を発表する予定で、アナリストの間では経済が力強さを増し政治リスクが低減するなか、同国のソブリン格付けは「BBBプラス」から「Aマイナス」に引き上げられる可能性があるとの見方が出ている。実際にこの水準に引き上げられれば、スペインはシングルA格付けを2012年以来初めて回復することになる。
スペイン10年債
BBVAのストラテジスト、ハイメ・コステロ・デンチェ氏は「フィッチがスペインの格付けBBBプラスを確認するよりも、格付けを1段階引き上げる公算の方がやや大きいとみている」とし、「すべての主要格付け機関がスペインの格付けを引き上げるのは時間の問題だ」と述べた。
他の格付け機関のスペイン格付けは、ムーディーズ・インベスターズ・サービスが「Baa2」、S&Pグローバル・レーティングが「BBBプラス」。
この日は米議会で政府閉鎖の回避に向けたつなぎ予算の可決を巡る情勢が不透明となっていることで、米10年債利回りが一時2.64%と約3年ぶりの水準に上昇。こうしたなか、格付けの高いユーロ圏債の利回りも一時1─2bp上昇したが、終盤の取引では0─2bp低下している。独10年債利回りは0.503%と、やや低下した。
ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]