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ドル110円後半、実需筋の買いで上昇後はもみあい
1月16日、午後3時のドル/円は、前日の欧州時間終盤に比べドル高/円安の110円後半だった。朝方から国内実需筋のドル買いが観測され、一時111円付近まで上昇した。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)
[東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日の欧州時間終盤に比べドル高/円安の110円後半だった。朝方から国内実需筋のドル買いが観測され、一時111円付近まで上昇した。
ドルは前日海外時間に4カ月ぶり安値の110.32円をつけたが、きょうは仲値に向かってほぼ一本調子で買い進まれ、110.94円まで上昇した。その後いったん軟化したものの、午後1時前にかけて110.98円まで上昇した。
市場では「日銀短観で示された2017年度の大企業・製造業の想定為替レート110.18円に近づき、輸入勢が外貨を手当てする絶好の機会としてとらえた」(国内金融機関)との声が出ていた。機関投資家からの大きなドル買いはみられなかったという。
ドル/円は米長期金利や株価との相関も薄れ、投機筋のポジション繰りに左右されやすい環境。上昇局面ではドルショートポジションの巻き戻しが出ていたとの指摘もあった。
目先の上値めどは111円ちょうどとされ、110.98円で伸び悩んだ後は110.80─90円台もみあいとなった。
市場からは「極端な円高にはならないだろうが、ドル安局面であることは確かだ」(FX会社)との声も上がっている。テクニカル的に、昨年9月から11月にかけての上昇幅に対するフィボナッチ・リトレースメント61.8%戻しの110.15円近辺まで目ぼしい下値サポートは見当たらない。
欧州時間にかけてドル売りが強まれば110円前半を再び試す展開もあり得るという。
ドル/円
午後3時現在 110.84/86 1.2260/64 135.92/96
午前9時現在 110.61/63 1.2265/69 135.67/71
欧州終盤 110.53 1.2265 135.58
(為替マーケットチーム)