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ドル急伸、堅調な指標やFOMC議事要旨受け=NY市場
1月3日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが急伸した。写真はドル紙幣、2016年10月撮影(2018年 ロイター/Leonhard Foeger)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが急伸した。好調な米製造業・建設指標に加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、引き続き年内数回の利上げを行う方向性がみえたことも材料視された。
先月12━13日のFOMC議事要旨公表後、ドルは対ユーロ、円で取引時間中の高値をつけた。ドル指数は1日の上げとしては約2週間ぶりの大きさを記録した。
FOMCでメンバーらは、トランプ政権の減税もしくは緩和的な金融状況がインフレ圧力を押し上げる可能性についても討議した。アナリストらによると、こうしたことが一部のドル買いにつながったという。
11月の米建設支出が金額ベースで過去最高を記録したことを受け、ドルは値上がりしていた。
12月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数は59.7と市場予想を上回った。
ただ、ドル堅調との短期見通しに懐疑的な見方は根強く、数回の利上げがすでに織り込まれているとの声も聞かれた。また、米インフレ動向が控えめなら、利上げペース鈍化につながる可能性を指摘する向きも一部にいる。
終盤の取引で、ドル指数<.DXY>は0.3%高の92.18。過去3週間に2.5%下落していた。昨年の下げ(10%)は14年ぶりの大きさとなった。
ドルは対円
ユーロが対ドル
ドル/円 NY終値 112.49/112.52
始値 112.23
高値 112.60
安値 112.20
ユーロ/ドル NY終値 1.2012/1.2016
始値 1.2013
高値 1.2037
安値 1.2003
(表はロイターデータに基づいています)