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ユーロ急伸、堅調なドイツ経済成長統計受け=NY市場
11月14日、ニューヨーク外為市場は、ドイツの第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値が好調だったことなどを受け、ユーロが対ドルで2週間半ぶりの高値を付けた。上昇率は4カ月超ぶりの大きさとなる勢いだ。写真は50ユーロ紙幣。2012年3月撮影(2017年 ロイター/Dado Ruvic/File Photo)
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 14日のニューヨーク外為市場は、ドイツの第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値が好調だったことなどを受け、ユーロが対ドルで2週間半ぶりの高値を付けた。上昇率は4カ月超ぶりの大きさとなる勢いだ。
終盤の取引で、ユーロ/ドル
ウェルズ・ファーゴ証券の通貨ストラテジスト、エリック・ビロリア氏は「ユーロを押し上げた主因は、朝方発表された堅調なドイツ指標だったようだ」と話す。
ドイツ連邦統計庁が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値(季節調整済み)は前期比0.8%増と、エコノミスト予想(0.6%増)を上回った。
ドイツの欧州経済センター(ZEW)が発表した11月の独ZEW現況指数は改善した。期待水準も引き続き「勇気付けられるほど前向き」だった。
ビロリア氏は、ユーロ高の一因に100日単純移動平均(1.1733ドル)という主要テクニカル水準を突破したことを挙げる。
XEの首席市場ストラテジスト、レノン・スイーティング氏は、欧州発のプラス材料にドルが最近敏感となっている状態が、ユーロ高に寄与したと指摘する。
主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.7%安の93.828。 10月の米卸売物価指数(PPI)の上昇率が市場予想を上回ったが、ドル指数はほぼ変わらずだった。
ユーロは対英ポンドで0.74%高。10月の英消費者物価指数(CPI)が前年同月比3.0%上昇と、市場予想を下回ったことを受け、追加利上げ観測が後退しポンドが弱含んだ。
ドル/円 NY終値 113.44/113.47
始値 113.64
高値 113.65
安値 113.31
ユーロ/ドル NY終値 1.1796/1.1800
始値 1.1722
高値 1.1805
安値 1.1723
(表はロイターデータに基づいています)