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欧州市場サマリー(14日)
[14日 ロイター] - <為替> ドイツの第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値が好調だったことで、ユーロが対ドルで2週間半ぶりの高値を付けた。ユーロ/ドルは0.69%高の1.1745ドル。1日の上昇率としては9月7日以来の大きさとなる見通し。
<ロンドン株式市場> 横ばい。食品卸売大手ブッカーの買収が承認されたスーパー大手のテスコが買われたほか、好調な決算を材料に携帯電話サービス大手のボーダフォンも値を上げた。一方、鉱業株は値下がりした。
テスコは6.2%上昇。ブッカーの37億ポンドの買収を巡り、英規制当局が仮承認したことが材料視された。スーパーで国内最大手のテスコにとって、新たな成長材料を確保する道が開けた。ブッカーは6.7%高となった。
ボーダフォンは5.1%上昇。上半期決算が底堅かったことから通期の利益見通しを、当初の4-8%から約10%へ引き上げた。
<欧州株式市場> 続落。一次産品の資源銘柄が売られたほか、目標株価の引き下げが嫌気された通信会社アルティスが値を下げた。テクノロジー部門は好調だった。
銅と原油の値下がりに伴いSTOXX欧州600種資源株指数は2.73%、石油・ガス株指数は1.59%低下した。
アルティスは13.2%下落。モルガン・スタンレーが目標株価を34%引き下げたことが売り材料となった。今年に入り株価が既に46%安となっているアルティスにとってさらに圧力をかける要因となった。
一方、デンマークのソフトウェア企業、シムコープは10.0%上昇した。利益が市場予想を上回ったことが好感された。
ドイツのインターネットサービス大手、ユナイテッド・インターネットは3.5%高。決算発表では、携帯電話会社ドリリッシュの買収によって利益が増加したことが明らかになった。
ドイツの半導体大手インフィニオンは2.7%上昇。第4・四半期(7─9月)決算は、ドル安が圧迫し、売上高が減少したものの、リベラムのアナリストらは「やや期待外れの内容だがインフィニオンの利幅は再び拡大傾向になるとみている」と述べた。
<ユーロ圏債券> 第3・四半期のユーロ圏GDP統計が好調だったことなどを背景に周辺国国債に買いが入り、なかでもポルトガル国債と独連邦債との利回り格差は2年半ぶりの水準に縮小した。
ポルトガル10年債利回りは一時1.94%と約5ベーシスポイント(bp)低下。独連邦債との利回り格差は153bpと、2年半ぶりの水準に縮小した。ポルトガル10年債利回りはその後下げ幅を縮小したが、まだ2.5bp低い水準にある。
ポルトガル10年債債とイタリア10年債の利回り格差は約13bpと、2010年以来の水準に縮小した。
他のユーロ圏国債利回りは1─3bp低下。独10年債利回りは独GDP統計を受け上昇したものの、その後は2bp低下の0.40%となっている。