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東京マーケット・サマリー(16日)
<外為市場>
午後5時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の111円後半。米長期金利は前週末の米消費者物価指数を受けた低水準からは若干反発したものの、依然2.2%台で低迷し、同金利と相関が高いドル/円相場は、上値を抑えられた。
<株式市場>
東京株式市場で日経平均株価は前営業日比100円38銭高の2万1255円56銭で、10日続伸となった。日経平均の10連騰は、2015年5月15日─同年6月1日の12日続伸以来で、20年11カ月ぶりの高値を付けた。世界的な株高傾向が続くとの思惑も重なって買いが優勢となり、短期的な過熱感がくすぶる中での連日の年初来高値更新となった。
東証1部騰落数は、値上がり1204銘柄に対し、値下がりが741銘柄、変わらずが85銘柄だった。
<短期金融市場>
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.043%になった。週末要因が剥落したことに加え、準備預金の新積み期となったことから資金の調達意欲がやや後退した。国庫短期証券(714回)は強含み。ユーロ円3カ月金利先物は動意薄。
<円債市場>
国債先物中心限月12月限は前営業日比1銭高の150円38銭と小反発して引けた。前週末の米債高の流れを引き継いで短期筋からの買いが先行した。日経平均株価が堅調に推移したことに加えて、中期と長期を対象にした日銀の国債買い入れ結果で応札額を上回り、需給の緩みが意識されたことを受けて、上げ幅を縮めた。追随した売りは見られなかったが、17日に20年債入札を控えて様子見ムードが広がった。現物市場は持ち高調整主体の動きで閑散。10年最長期国債利回り(長期金利)は同変わらずの0.060%。
<CDS市場>
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では今週、指数のiTraxxJapanシリーズ28にワイド化優勢となりそうだ。データ改ざん問題が拡大する神戸製鋼所のプレミアムが上昇し続けていることが主因。足元の指数は50bp台前半で推移しているが、神戸鋼の動向次第で指数の居所も変わる可能性がある。