ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(12日)

2017年10月13日(金)04時04分

[12日 ロイター] - <為替> 欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官が、英国の離脱協議はこう着状態との認識を示し、ポンドは対ドルで3営業日ぶり安値を記録。9月米卸売物価指数が上昇し、ドルは対主要通貨バスケットで値上がりした。

<ロンドン株式市場> 反発。終値で過去最高値をつけた。

英国のEU離脱(ブレグジット)交渉でEU側の交渉担当者を務めるミシェル・バルニエ氏が、協議が「行き詰っている」と発言したことを受けポンドがドルに対して下落し、国際的に事業を展開する銘柄を押し上げた。

バルニエ氏は、EUの予算に英国が貢献する額で譲歩が足りていないと指摘。一方メイ英首相は協議が進展していると発言している。

<欧州株式市場> ほぼ横ばい。こうした中、ドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は一時、初めて1万3000ポイントの大台を突破した。

クセトラDAX指数は取引時間中に約0.2%高の1万3002ポイントをつけた後、0.09%上昇で取引を終えた。今年に入り13%高となっており、年間ベースで6年連続のプラスとなる見込みだ。

何年にもわたる緩和的な金融政策が奏功したほか、企業利益が引き続き伸びていることが追い風となっている。

この日はユーロが下落したことや、スペイン北東部カタルーニャ州の独立問題を巡る政治的混乱に対する懸念が後退したことも相場を押し上げた。

ただ投資家の中にはドイツ株の値上がりが失速する可能性を指摘する者もいる。

<ユーロ圏債券> イタリア議会で前日、改正選挙法をめぐる2つの信任投票が可決されたことを受け、同国の国債利回りが約3週間ぶりの水準に低下した。

イタリア10年債利回りは一時7ベーシスポイント(bp)低下の2.10%と、9月25日以来の低水準を付けた。その後はやや戻し、2.12%で清算した。イタリア10年債と独10年債との利回り格差は168bp近辺に縮小している。

INGのシニア金利ストラテジスト、ベンジャミン・シュローダー氏は、「今回の信任で反体制派が政権をとる可能性が低下した。こうしたことはイタリアによりプラス要因となる」としている。

イタリア国債利回りの低下は、スペイン北東部カタルーニャ自治州を巡る懸念の緩和も背景に他の周辺国にも波及。ポルトガル10年債利回りが2015年12月以来の低水準を付けたほか、スペイン10年債利回りは1.64%で安定的に推移した。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中