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欧州市場サマリー(12日)
[12日 ロイター] - <為替> 欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官が、英国の離脱協議はこう着状態との認識を示し、ポンドは対ドルで3営業日ぶり安値を記録。9月米卸売物価指数が上昇し、ドルは対主要通貨バスケットで値上がりした。
<ロンドン株式市場> 反発。終値で過去最高値をつけた。
英国のEU離脱(ブレグジット)交渉でEU側の交渉担当者を務めるミシェル・バルニエ氏が、協議が「行き詰っている」と発言したことを受けポンドがドルに対して下落し、国際的に事業を展開する銘柄を押し上げた。
バルニエ氏は、EUの予算に英国が貢献する額で譲歩が足りていないと指摘。一方メイ英首相は協議が進展していると発言している。
<欧州株式市場> ほぼ横ばい。こうした中、ドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は一時、初めて1万3000ポイントの大台を突破した。
クセトラDAX指数は取引時間中に約0.2%高の1万3002ポイントをつけた後、0.09%上昇で取引を終えた。今年に入り13%高となっており、年間ベースで6年連続のプラスとなる見込みだ。
何年にもわたる緩和的な金融政策が奏功したほか、企業利益が引き続き伸びていることが追い風となっている。
この日はユーロが下落したことや、スペイン北東部カタルーニャ州の独立問題を巡る政治的混乱に対する懸念が後退したことも相場を押し上げた。
ただ投資家の中にはドイツ株の値上がりが失速する可能性を指摘する者もいる。
<ユーロ圏債券> イタリア議会で前日、改正選挙法をめぐる2つの信任投票が可決されたことを受け、同国の国債利回りが約3週間ぶりの水準に低下した。
イタリア10年債
INGのシニア金利ストラテジスト、ベンジャミン・シュローダー氏は、「今回の信任で反体制派が政権をとる可能性が低下した。こうしたことはイタリアによりプラス要因となる」としている。
イタリア国債利回りの低下は、スペイン北東部カタルーニャ自治州を巡る懸念の緩和も背景に他の周辺国にも波及。ポルトガル10年債