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ドル113円半ばに強含み、株価が持ち直し
3月11日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113.40/42円だった。写真は都内で2011年8月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 11日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113.40/42円だった。午前中は113円前半での調整主体の取引となったが、株価が後場に値を持ち直すと、ドル/円も113円半ばに強含む場面があった。
欧米株安の流れで下落していた日経平均株価が、後場にプラス圏に値を戻し、一時100円超高となったほか、米原油先物が朝方からじり高で推移し、昨年12月前半以来の高水準となるバレル38ドル後半に上値を伸ばし、ドル/円も一時113.59円に上昇した。
もっとも、株価が大引けにかけて上げ幅を削ると、ドル/円も失速し、113円前半に下押しされた。
欧州中央銀行(ECB)理事会を通過したことで、市場の目線は来週の日銀金融政策決定会合に向かいつつある。市場では「ECBの政策発表直後は日銀も何かやり返さないとという雰囲気が出ていたが、為替は水準的に焦る位置ではない。2月半ばにマイナス金利を導入したばかりでもあるし、3月は静観ではないか」(国内金融機関)との見方が出ていた。
2月終盤以降、ドル/円はおおむね112─114円半ばのレンジで推移している。前日の海外時間では、欧州中央銀行(ECB)の金融政策発表と総裁会見でユーロが乱高下。ドル/円は114円半ばまで上昇した後、112円半ばまで下落した。上下2円近く動いたが、レンジは抜けられず、「上が重く下が堅いことが確認された」(邦銀)という。
朝方に113円前半だったドルは日経平均株価の反落スタートを背景に下押し圧力が強まった。一時113円を割り込み112.75円まで下落したが、その後は仲値に向けて113.34円まで値を戻した。ドル/円は、ユーロ/ドルとともに「積極的な取引ではなく、ポジションを調整しているイメージ」(国内証券)との声が出ていた。
ドル/円
午後3時現在 113.40/42 1.1175/79 126.73/77
午前9時現在 112.84/86 1.1175/79 126.11/15
NY午後5時 113.16/18 1.1178/83 126.50/54
(為替マーケットチーム)