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ユーロ取引ハブの地位、EU離脱なら容認できず=前仏中銀総裁
2016年03月11日(金)02時02分
[ロンドン 10日 ロイター] - ノワイエ前フランス中央銀行総裁は10日、英国が欧州連合(EU)から離脱すれば、ロンドンが単一通貨ユーロの主要な取引ハブとしての地位を維持することをユーロ圏当局者は容認できなくなると警告した。
ロンドンでのユーロ/ドルの1日の取引規模は2015年は約6400億ドル。ロンドンのトレーダーが売買するユーロの規模は現在、ユーロ圏19カ国全体の倍以上となっている。
ノワイエ氏はシンクタンクOMFIFへの寄稿で、「英国がEUを離脱すれば、これほど活発なユーロが絡む金融活動が(EU)域外で行われていることをユーロ圏当局は容認できなくなる」との見解を示した。
そのうえで「現時点でもユーロ加盟国の間では、欧州中央銀行(ECB)やその他のユーロ圏機関の管轄が及ばない場所で単一通貨ユーロが主に取引されていることを容認することは難しくなっている」と指摘。英国がEU内にとどまり、欧州の規制当局と協力すれば容認は可能になるとの立場を示した。
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