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伊銀行への懸念再燃、ECBがカリジェに事業計画の策定指示

2016年03月04日(金)22時29分

 3月4日、イタリアの銀行の健全性をめぐる懸念が再燃し、伊銀株への売りが膨らんだ。写真は同国の銀行大手ウニクレディトの本社。2月8日撮影。(2016年 ロイター/Stefano Rellandini)

[ミラノ 4日 ロイター] - 4日の欧州株式市場では、イタリアの銀行の健全性をめぐる懸念が再燃し、伊銀株への売りが膨らんだ。

欧州中央銀行(ECB)が同国のバンカ・カリジェに対し、新たな事業計画を策定するよう指示したことが前日遅くに明らかになったことが売り材料。伊銀が不良債権の足かせを抱える中で収益性や資産の質を高められるのか、あらためて不安視されている。

カリジェによると、ECBは同行に対し3月末までに新たな資金調達計画、2カ月後には事業計画を提出するよう求めた。リスクを低減し、監督当局の基準を満たすためとしている。

カリジェはまた、新たに5700億ユーロ(6200万ドル)の評価損を計上したため、昨年の純損失が1億0200万ユーロに倍増したと明らかにした。

これを受け、カリジェは10%急落。イタリア銀行株指数<.FTIT8300>も2.4%値下がりしている。

ロイター
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