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正午のドルは111円後半、米要人発言で円買い安心感広がる
2月24日、正午のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の111.92/94円。写真は都内で昨年6月撮影(2016年 ロイター/Thomas Peter)
[東京 24日 ロイター] - 正午のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の111.92/94円。
ユーロは123円前半で落ち着いた値動きを見せた。ユーロは前日123.09円まで下落し2013年4月以来の安値をつけている。
この日の早朝、米大統領選の民主党最有力候補、ヒラリー・クリントン前国務長官が通商政策について米紙に寄稿し、日本や中国が為替操作を行っているとの認識を示した上で、自身が大統領に就任した場合は対抗措置を検討する考えを示したことが伝わったことで、ドル売り/円買いが徐々に広がり、ドルは111.75円まで下落した。
クリントン氏の発言は「G20では、為替相場について、過度の変動は好ましくない、などこれまで繰り返されてきた建前以上のことは出てこない、との見方を強めた」(外銀)という。
一方、市場が関心を寄せていたフィッシャー米連邦準備理事会(FRB)副議長の発言は午前10時半ごろ伝わったが、「市場の予想とほぼ合致する内容で、3月に(米国が)利上げできそうもないという見方を裏書きした」(国内銀行)とされ、ドル/円相場はほぼ無反応だった。
円相場の現状について、FXプライムbyGMO常務取締役・上田眞理人氏は「リスク回避の円買いというより、マネーが行き場を失い、今は、ほぼ円しか買うものがないという状況になっている」との見方を示し、ドルが目先110円を試す可能性があるとした。