ニュース速報

ビジネス

ドル113円後半、戻り売りが頭を抑える

2016年02月15日(月)15時36分

 2月15日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時点に比べ、ドル高/円安の113円後半だった。都内で2011年8月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時点に比べ、ドル高/円安の113円後半だった。日経平均株価が急反発したものの、ドルは114円ちょうど付近では頭を抑えられた。

前引けで765円高となった日経平均が、後場に入って上げ幅を一時1200円超に拡大した。ドルは株高につられて114.01円まで上昇。2月10日以来の高値をつけたが、その後は伸び悩んだ。

市場からは「実需筋がドルを買っている雰囲気にはみえない。投機筋のショートの買い戻しではないか」(国内金融機関)との声や、「先週12日の安値111.60円から2円以上上げている。節目の114円ちょうどは戻り売りも出やすい」(別の国内金融機関)との見方が出ていた。

市場では、安倍晋三首相の為替に関する発言が円高けん制ではないかと話題になっていた。安倍首相は午前の衆院予算委員会で、為替市場について「急激な変動は望ましくない」との認識を示し、麻生太郎財務相には、必要に応じ適切に対応してもらいたいと述べた。

<中国株は下げ幅を縮小>

早朝の取引では、海外投機筋が株高を先取りし、ドルは113.70円まで押し上げられたが、日経平均が思ったほど上げなかったことから、いったんドルロングが投げられた。

その後、春節休暇明けの上海総合指数が下げ幅を縮小したことや、日経平均が上げ幅を拡大したことなどを好感し、ドルは正午を挟んで113.87円まで伸び上がった。

中国の貿易収支は弱い結果となったが、中国株が下げ幅を縮小したことで、リスク回避のセンチメントの広がりにはつながらなかった。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 113.90/92 1.1223/27 127.84/88

午前9時現在 113.67/69 1.1221/25 127.56/60

NY午後5時 113.20/25 1.1253/59 127.44/48

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米GDP、第1四半期は+1.6%に鈍化 2年ぶり低

ビジネス

ロイターネクスト:為替介入はまれな状況でのみ容認=

ビジネス

ECB、適時かつ小幅な利下げ必要=イタリア中銀総裁

ビジネス

トヨタ、米インディアナ工場に14億ドル投資 EV生
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 3

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 4

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 7

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中