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ECBの政策は誤り、総裁交代で修正望む=オーストリア中銀総裁
2019年10月14日(月)13時06分
[ウィーン 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、現在のECBの政策を強く批判し、ラガルド次期総裁の下で修正されることを望むと述べた。オーストリア放送(ORF)が13日、インタビューの内容を伝えた。
ホルツマン総裁は「現在の金融政策は誤りで、近い将来に異なる政策が必要になる」と主張した。
ECBは前回の理事会でマイナス金利の深堀りや資産買い入れ再開など一連の金融緩和策を導入した。
ホルツマン氏は、企業が設備投資について決定する際に金利はほとんど考慮せず、利益見通しを重視すると指摘した。マイナス金利は企業活動に悪影響を及ぼす恐れがあるとの見方を示したが、リスクについて具体的な説明はしなかった。
10月末にECB総裁に就任するラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事について「非常に優れた政治家だ。IMFでは異なる意見のバランスを取ってきた」と指摘。「反対意見を真剣に受け止め、新たなアプローチを探ると確信している」と述べ期待感を示した。
またECBのインフレ目標を2%をやや下回る水準から1.5%へ一時的に引き下げることを提唱した。
ホルツマン氏は年金の専門家で世界銀行やIMFに在籍していた。
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