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英小売売上高、9月は1.3%減 統計開始以来の低水準=小売協会

2019年10月08日(火)03時13分

[ロンドン 7日 ロイター] - 英小売協会(BRC)が7日発表した9月の小売売上高は前年同月比で1.3%減少し、1995年の統計開始以来で最低水準となった。英国の欧州連合(EU)離脱を前に、個人消費が抑制されていることが浮き彫りになった。

過去1年間の平均増加率は0.2%で、こちらも統計開始以来の低水準だった。

これとは別に、バークレイカードが発表した9月の英消費支出は前年比1.6%増で、緩やかに伸びた。

政府発表の小売指標によると、個人消費はより健全な状態にあるとされているが、BRCなどの調査では家計支出が減退し始めており、月末のEU離脱期限を控え景気後退(リセッション)の懸念が高まっている。

バークレイカードの調査では、回答者の41%が自由裁量で使える支出について「かなり悲観的」と答え、8月から5ポイント上昇した。

BRCのチーフエグゼクティブ、ヘレン・ディキンソン氏は「小売売上高の伸びは3月から4カ月連続でマイナスとなっており、EU離脱を巡る政治的行き詰まりが消費者と小売双方に悪影響を与えている」と述べた。

一方、パンセオン・マクロエコノミクスのサミュエル・トゥームズ氏は9月の減少について、ファンダメンタルズの変化より温暖な気候で冬物衣料の販売が影響を受けたためと説明。今年の家計支出は1.9%増、来年は1.8%増と緩やかに増加する予想を変えていないと述べた。

ロイター
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