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ドル107円後半、調達コスト上昇は影響せず

2019年09月30日(月)15時56分

[東京 30日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅円高の107円後半。前週末に続いて108円台へ乗せる場面もあったが、アジア株がさえない展開となる中、午後にかけて伸び悩んだ。

週明けのドルはじり安。米政府が中国企業の米市場上場を阻止するとの報道は否定されたものの、アジア市場の取引開始時に目立った反応はなく、ドルは107円後半から108円前半を上下。午後には日経平均が下げ幅を拡大する場面で売りが強まった。

明日から始まる中国国慶節に、香港で大規模なデモが行われる可能性があること、米国の対中強硬姿勢の復活への懸念なども、じり安の背景となった。中国の連休前に「株式投資家が持ち高調整をどう入れてくるかが不透明で、為替も売買しづらい」(トレーダー)との指摘もあった。

この日の話題はドル調達コストの上昇。3カ月物のドル/円ベーシスが57bp付近と、前週の25bp付近から大幅に拡大した。

ベーシスが動意づいたのは27日。3カ月物の期日が年末を越えたことが主因だが「中国がしばらく休場となることでドルの出し手が減り、マイナス幅が拡大しやすくなる」(証券)ことも響いた。

もっとも、9月末のベーシス拡大は、ここ数年連続して発生。「ベーシスの拡大と同時に為替市場でドルが上昇する傾向は見られず、ベーシス市場のドル需要の強さは、必ずしも為替市場でのドル需要を意味しない」(みずほ証券の⼭本雅⽂チーフ為替ストラテジスト)という。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 107.77/79 1.0935/39 117.85/89

午前9時現在 107.93/95 1.0940/44 118.10/14

NY午後5時 107.92/95 1.0938/40 118.07/11

(為替マーケットチーム)

ロイター
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