ニュース速報

米国株159ドル安、農家視察中止で米中合意期待に冷や水

2019年09月21日(土)06時30分

[20日 ロイター] - 米国株式市場は下落し、ダウ平均株価は159ドル安で取引を終えた。中国代表団が米モンタナ州の農家への視察を取りやめ、米中通商交渉への期待に水を差す格好となった。

モンタナ州当局によると、中国の代表団は来週予定していた同州の農家へ視察を中止。当初の予定よりも早く中国に帰国する見通しという。

ベアードの市場ストラテジスト、ウィリー・デルウィッチ氏は「トランプ氏ではなく中国側が決断したという点で、やや気掛かりだ」と述べた。

トランプ大統領は、中国との「全面的な」通商合意を望んでおり、中国による米農産品購入だけでは不十分と言明。「米国は完全な形での合意を求めており、部分的な合意ではない」とし「中国は先週、米農産物の購入を再開し、購入規模は非常に大きい。しかし、私が求めているのはより大きな合意だ」と語った。

S&P総合500種指数<.SPX>は7月に付けた最高値に迫る勢いとなっている。

業種別では11業種中8業種が下落。一般消費財株<.SPLRCD>や情報技術株<.SPLRCT>などが値下がりした。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)<.SOX>は1.8%安。

動画配信サービス大手ネットフリックスは5.5%安。へースティングス最高経営責任者(CEO)の発言からコスト増や他社との競争激化が浮き彫りになった。

動画ストリーミング用機器メーカーのロク(Roku)は19.2%急落。ピボタル・リサーチが売り推奨でカバーを開始した。

半導体のザイリンクスは6.8%安。フロレス最高財務責任者(CFO)が退任すると表明した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.01対1の比率で上回った。ナスダックは1.03対1で値下がり銘柄数が多かった。米取引所の合算出来高は98億株。直近20営業日の平均は71億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26935.07 -159.72 -0.59 27102.1 27194.7 26926.6 <.DJI>

8 5 8

前営業日終値 27094.79

ナスダック総合 8117.67 -65.21 -0.80 8184.88 8202.82 8086.16 <.IXIC>

前営業日終値 8182.88

S&P総合500種 2992.07 -14.72 -0.49 3008.42 3016.37 2984.68 <.SPX>

前営業日終値 3006.79

ダウ輸送株20種 10454.36 -49.86 -0.47 <.DJT>

ダウ公共株15種 862.90 +3.21 +0.37 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1563.00 -29.07 -1.83 <.SOX>

VIX指数 15.38 +1.33 +9.47 <.VIX>

S&P一般消費財 948.16 -11.20 -1.17 <.SPLRCD>

S&P素材 366.12 -0.60 -0.16 <.SPLRCM>

S&P工業 656.39 -4.33 -0.66 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 618.90 -1.37 -0.22 <.SPLRCS>

S&P金融 466.96 -3.02 -0.64 <.SPSY>

S&P不動産 242.82 -0.80 -0.33 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 452.25 +0.36 +0.08 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1066.20 +6.39 +0.60 <.SPXHC>

S&P通信サービス 170.66 -0.79 -0.46 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1410.34 -15.96 -1.12 <.SPLRCT>

S&P公益事業 324.08 +1.20 +0.37 <.SPLRCU>

NYSE出来高 27.92億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21830 - 80 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 21795 - 115 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮の金総書記、25日に多連装ロケット砲の試射視

ビジネス

4月東京都区部消費者物価(除く生鮮)は前年比+1.

ビジネス

ロイターネクスト:米第1四半期GDPは上方修正の可

ワールド

バイデン氏、半導体大手マイクロンへの補助金発表 最
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 3

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 4

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 7

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中