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デンマーク2位の銀行、預金のマイナス金利深堀り 対象も拡大

2019年09月21日(土)03時59分

[コペンハーゲン 20日 ロイター] - デンマーク2位の銀行、ユスケ・バンクは20日、残高が75万クローネ(11万1100ドル)以上の法人個人の預金口座に12月1日から0.75%のマイナス金利を適用すると発表した。デンマーク中央銀行と欧州中央銀行(ECB)がマイナス金利の深堀りを行ったことで発生するコストの一部を転嫁する。

同行は前月、残高が750万クローネ以上の預金口座に0.6%のマイナス金利を適用すると発表していたが、1カ月で規定を変更した。

ECBは12日の理事会で中銀預金金利をマイナス0.4%からマイナス0.5%に引き下げることを決定。デンマーク中銀も同日、主要政策金利を10ベーシスポイント(bp)引き下げマイナス0.75%とすることを決定した。先進国の中ではスイスと並ぶ最低水準となる。

ユスケ・バンクのダム最高経営責任者(CEO)は、同行がウェブサイトに掲載したビデオメッセージで、利下げによりユスケ・バンクの負担が拡大すると指摘。「かなりの額に上るため、この一部を顧客に転嫁せざるを得ない。これ以上引き下げずに済むことを望んでいるが、確約はできない」と述べた。

デンマークは2012年にマイナス金利政策を導入した。国内最大手のダンスケ銀行は今のところ預金にマイナス金利を適用する計画はないとしている。

スイスでは金融大手UBSが残高が200万スイスフラン(200万ドル)以上の預金口座に0.75%のマイナス金利を適用する方針を発表している。

ロイター
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