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学生活動家トゥンベリさんが米議会で環境対策訴え

2019年09月18日(水)15時59分

[ワシントン 17日 ロイター] - 環境活動家のスウェーデン人高校生グレタ・トゥンベリさん(16)は17日、米議会で始まった2日間にわたる講演や会議に出席し、米国の議員らに行動を求めた。

20日には、今月の国連年次総会に出席する各国の指導者に圧力をかけるため、学生や労働者に授業や業務のボイコットを呼びかける「グローバル気候マーチ」が実施される予定。今週行われている一連のイベントはその啓発が目的。

トゥンベリさんは、米上院の気候変動に関する作業部会に対し、「称賛はなしにして。それは要らない。気候変動に対して何もせず、私たちがどんなに勇気を与えているかを述べるためにここに招くようなことはしないでほしい。それは何にもつながらない」と語った。

作業部会を率いるエド・マーキー上院議員は、若者の活動家の増加を政治的な「未知の要因」と位置づけ、この人々の情熱は2020年の次期大統領選で重要な役割を果たす可能性があると指摘。この日の記者会見で「(次期大統領選は)ドナルド・トランプ対”グリーン・ニュー・ディール”の国民投票になる」と述べた。

グリーン・ニュー・ディールは、マーキー上院議員とアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員が公表した民主党提案の拘束力のない決議案で、10年以内に米経済を化石燃料から脱却させることなどが盛り込まれている。共和党議員やトランプ政権当局者らは、幻想と嘲笑している。

*文章の体裁を整えて再送しました。

ロイター
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