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英EU首脳が会談、離脱交渉加速で一致 不透明感なおくすぶる

2019年09月17日(火)01時08分

[ルクセンブルク 16日 ロイター] - ジョンソン英首相は16日、ルクセンブルクを訪問し、欧州委員会のユンケル委員長と昼食を取りながら英国の欧州連合(EU)離脱を巡り協議した。

欧州委は、EU離脱協定案で争点となっているアイルランド国境問題の解決策「バックストップ(安全策)」を巡り、英国側がなお代替策を提示してないと強調。ジョンソン首相は離脱協定案を巡る協議を加速させる必要があると前向きな姿勢を示しつつも、離脱期限の延長を要請しない意向を改めて鮮明にした。

欧州委は両首脳の会談後に発表した声明で、ユンケル委員長がジョンソン首相に対し、メイ前英首相とEUが合意している離脱協定案に沿い、合法的に機能する解決策を提示することが英国側の責任だという認識を改めて示したことを明らかにした。

ユンケル氏はさらに、英国が提示する代替策を精査することに「欧州委が引き続き前向きであることを強調したが、そのような代替策はまだ提示されていない」とした。

英首相府も声明を発表し「両首脳が離脱協定案を巡る議論を加速させる必要があるとの見方で一致した」とし、離脱交渉を担当する英国のバークレイ氏とEUのバルニエ氏が協議を毎日行っていく方針で合意したことを明らかにした。ジョンソン首相とユンケル委員長の対話も継続するとした。

ユンケル委員長との会談が形ばかりのものかとの記者団からの質問に対し、ジョンソン首相は「決してそのようなことはない」と応じた。

ジョンソン首相は「合意を得る十分な可能性はあり、形は整いつつある」としつつも、「われわれは合意に向け尽力しているが、確実に合意すると考えてほしくない。合意は確定しておらず、厳しい作業が残されている」と述べた。

ロイター
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