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英首相、離脱合意へ「慎重ながらも楽観的」 EU首脳と16日会談
[ロンドン 13日 ロイター] - ジョンソン英首相は13日、欧州連合(EU)離脱を巡り、欧州と合意することに「慎重ながらも楽観的」と語った。
ジョンソン首相は週明け16日、ルクセンブルクで欧州委員会のユンケル委員長とEU側のバルニエ首席交渉官と会談する。
ジョンソン氏は「われわれは合意にこぎ着けようと賢明に取り組んでいる。合意に向けたたたき台は存在する」と述べた。
16日の会談では「英国側が検討している方策について協議する見通しで、どのような結果に至るか見守ろう。私は慎重ながらも楽観的だ」と述べた。
ホーガン次期貿易担当委員もこの日、アイルランドのRTEラジオとのインタビューで、膠着打開に向け「楽観的になれる要素が幾分」存在すると語った。
離脱協定案を巡っては、アイルランド国境問題の解決策「バックストップ(安全策)」が最大の争点となっている。
アイルランドのバラッカー首相はRTEラジオに対し「代替策を模索することに前向きと言ってきたが、現時点では必要とされる状況には程遠い」と語った。
バージン・メディア・ニュースに対しても、英EU間の「溝は極めて深い」とし、ジョンソン首相がEUとの合意に必要かつ、英議会の承認を得るために十分な妥協ができるかは不透明とした。
また、英政権に閣外協力する北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)はこの日、バックストップに関し、EU離脱後に北アイルランドだけがEUの規則に従わなくてはならない事態を容認しない姿勢を示した。
英紙タイムズは12日、バックストップの代替案として、北アイルランドが離脱後もEUの一部規則に従う案をDUPが受け入れる方針だと報じた。[nL3N2634XM]
DUPは、EU法の順守は、北アイルランド議会がどの法律を順守するか選択できることが条件との立場。しかし、この条件は過去にアイルランドとEUが繰り返し拒否している。
DUPのブレグジット担当報道官サミー・ウィルソン氏はBBCラジオ・アルスターに対し「北アイルランドのみのバックストップは受け入れられない。別の名前のバックストップというのはありえない。われわれを英国から切り離す別個の協定は受け入れない」と発言。議会がEUの法律を精査し、北アイルランドのプラスになり、北アイルランドと英国との関係に害を与えないと判断することができなければ、別個の協定は認めないとした。
タイムズの報道を巡っては、DUPのフォスター党首も「英国は一つの国家として離脱を果たすべきだ。妥当な内容の協定を熱望しているが、英国の国内市場を分断する協定は望まない」とツイッターに投稿した。
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