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ドル106円前半、中国指標上振れで底堅い
[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらず106円前半。米国が対中関税を追加発動したものの、中国株がプラス圏で推移したことなどから、円高は限られた。
週明けのドルは、前週末終盤の水準から気配値を円高水準に切り下げて106円前半で早朝の取引を開始。直後に105.88円まで売られた。「先週末には米国が発動を先送りするとのかすかな期待もあったが、それが剥落した」(外為アナリスト)ことで、円買いが先行したという。
その後、日経平均が寄り付き後に下げ幅を縮小、中国株も1%超の上昇になると、ドルは次第に買い戻しが進み、106.24円まで切り返した。
話題となったのは、財新/マークイットの8月中国製造業購買担当者景気指数 (PMI)。予想を上回って節目の50も超えた。前週末に国家統計局が発表した8月PMIは4カ月連続で50を割り込んでいたため、事前の市場では財新PMIも苦戦を予想する声が多かった。
円安進行が限られた一因は、激化する香港のデモ。デモ参加者が香港国際空港周辺の道路や公共交通機関を封鎖し、空港周辺の道路は通行不能となり、鉄道も運行を停止した。「現時点で市場に直接的な反応はないが、問題の長期化で経済の減速懸念が現実となりつつある。中国政府の出方も要注目だ」(トレーダー)という。
ドル/円
午後3時現在 106.19/21 1.0985/89 116.67/71
午前9時現在 106.12/14 1.0988/92 116.63/67
NY午後5時 106.29/32 1.0989/93 116.81/85
(為替マーケットチーム)