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中国7月鉱工業生産は17年ぶりの低い伸び、小売売上高も予想下回る
2019年08月14日(水)12時19分
[北京 14日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した7月の鉱工業生産は前年同月比4.8%増と17年ぶりの低い伸びにとどまった。この日発表されたこの他の経済指標も軒並み予想を下回っており、米国との貿易摩擦が激化するなか、中国景気の鈍化が深刻化している。
鉱工業生産は6月の6.3%増から伸びが鈍化し、市場予想(5.8%増)を下回った。7月の伸び率は2002年2月以来の低水準。
小売売上高は前年比7.6%増と、6月の9.8%増から伸びが鈍化し、市場予想(8.6%増)を下回った。
1─7月の固定資産投資は前年比5.7%増加。アナリストの予想は5.8%増だった。
投資全体の約60%を占める民間固定投資は5.4%増で、1─6月(5.7%増)から減速した。
中国政府は1年以上前から景気支援策を打ち出してきたが、内需低迷が続いていることがこの日の統計であらためて示された。最近発表された7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)や輸入実績、新規融資も弱い内容で、政府が早期に追加の景気刺激策を講じる必要があるとの見方が強まっている。
市場では、米中貿易摩擦が長期化し、両国の経済的損害が拡大すれば、世界的なリセッション(景気後退)を招くとの懸念がある。
*内容を追加しました。
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